元水戸営業所の運転士であり、長年現場に立ち続けてきた人物。
ちなつが高校受験を迎えた年に運行管理者試験に合格し、彼女の進学と同時に事務所勤務へ転じた。
高校卒業後、20代前半までは地域の運送会社に勤務。
より安定し長く働ける環境を求めて関東鉄道へ入社した。
若い頃から佐藤輝夫に世話になっており、先輩でありながら兄貴分のような存在。
共に釣りに出かけることも多く、ちなつが幼い頃はよく連れて行っていた。
長年運転士として働く中で限界を感じ、退職を考えた時期もあったが、
ちなつの高校進学を前に踏みとどまる。
その際、佐藤の後押しもあり、運行管理者試験の合格を条件に事務職へ転換する道が開かれた。
以降、運行管理者としての実績を積み、本社勤務を経て所長として水戸営業所へ戻る。
運転士という仕事の魅力、やりがい、過酷さ、理不尽さ、そして虚無になる感覚まで――そのすべてを知る数少ない人物。
穏やかな人柄で全ての運転士から信頼される一方、その内側には現場の現実を知り尽くした深みを持つ。
ちなつの父であり、娘を溺愛している。
働く原動力は「99%が妻・千春、残り0.5%ずつが娘たち」と公言しているが、実際には“妻200%”とも言われるほどの愛妻家として近所でも知られている。
実家は、父の代から続くガソリンスタンド事業と焼肉店経営で成功しており、現在は弟とその息子が家業を継いでいる。
家族と現場、その両方を背負いながら歩んできた、営業所の中心人物である。