映画「バスがゆく。」に登場するキャラクターを紹介します。
多くのキャラクターが登場する群像劇ですが、各キャラクタ詳細な設定が存在するのも、本作の魅力の一つです。

海野 ちなつ

俳優:伊桜 あか星

主人公のバス運転士。
水戸生まれ水戸育ち、静かで真面目な優等生。
父は運転士から叩き上げで営業所の所長まで上り詰めた人物。
都内の大学に進学しL.A.への長期留学を経験、大学四年生の秋学期に帰国したため総合職の採用試験は軒並み終了していた。
L.A.に恋人や友人がいるため、渡米するか日本に残るか考えた末「社会人として働く姿を両親に見せたい」と考え、関東鉄道の運転士採用を受ける。
採用されなければL.A.に戻るつもりでいたが、採用されたので腰を据えて働くと決める。

機能美に近い職業人としての美しさが詰め込まれており、これからの成長の象徴として存在する。
特に迷いも悩みもなく、正確に、忠実に、真っ直ぐ成長し、プロの運転士として完璧に業務を遂行する。
真のプロフェッショナルであり根っからのパパっ子である。

岩屋 直人

俳優:澤 昌広

バス愛強き運転士
県庁バスターミナルのすぐ近くに住んでおり、幼少期、ちなつの父である勝則が運転士時代に声をかけ親切にしてくれた事がきっかけで、乗り物好きの子供から強烈なバスオタクに成長する。
好きなバスは当時勝則が担当していたいすづキュービック。ネットオークションで入手したキュービックの点検ハンマーをお守りがわりにいつも持ち歩いている。
佐藤輝夫の次男とは幼稚園時代からの親友で、オタク仲間。
大学生までバス一筋のオタクとして地元で知らない人はいないほど目立っており、水戸のキュービックが引退してガン萎えしてしましバスから離れる。
生きる力を失って抜け殻の様になっていたところ、佐藤の次男にアイドルを勧められてどハマりする。
その後大学を中退。完全に目的を見失って数年ニートをしていたところ、佐藤に関東鉄道を紹介されて大型二種取得支援を受ける形で運転士として採用された。

関東鉄道水戸営業所のガチ勢

佐藤 輝夫

俳優:奈良坂 篤

関東鉄道のベテラン運転士
ちなつの父、勝則とは職場の先輩後輩の仲であるが、長年の親密な付き合いから多くの人は親戚と勘違いしており、ちなつと千秋は親戚のおじさんと信じて疑わない。

高速バス乗務が多く、かつてはつくば中央営業所に出向きメガライナーやつくば号に乗務した経験も持つ。
4人家族で、妻は元関鉄観光のバスガイドで現在はガイドクラブを運営する。
長男は土木工事会社を経営しており、次男は岩屋と同級生で市役所に勤める。

誰とでも分け隔てなく接する人柄から、営業所や会社の垣根を越えて顔が広く、水戸で佐藤を知らない運転士はいないほどの影響力を持つ。
仕事にとても厳しく、良い仕事は褒めるが
間違ったものは相手が誰であってもはっきり否定する。

次男と岩屋は幼稚園からの仲で、岩屋は佐藤家にも頻繁に出入りしており、自分の息子のように接する。
岩屋と息子のオタク活動に車を出したり列に並んだりを手伝う事もある。
ニート時代の岩屋を関東鉄道に紹介したり、勝則が事務職に転換できるよう当時の所長に頭を下げるなど、面倒見の良さも併せ持つ。

地域の行事にもよく顔を出し、神輿を担いだり行事を仕切ることも多い生粋の地元民であり
水戸を知り尽くしたベテラン運転士である。

成田 圭吾

俳優:添木 大輔

関東鉄道水戸営業所の運転士
元観光バス乗務員で、15年のキャリアを持ち、本州と四国はほとんど観光バスで周ったという豊富な経験の持ち主。
コロナで仕事が激減したことを機に、川久保の紹介で関東鉄道に転職した。
どこか貸切バス乗務員のような雰囲気があり、12mのバスに強いこだわりを持ち、ベテラン勢も認めるほどの腕前と、強いホスピタリティ精神と向上心を持ちお客様から称賛の声が届くことも珍しくない。
川久保とは高校の同級生で、高校時代は一緒に関東鉄道の鉄道部の採用試験を受けに行ったこともある。
どこか観光バスの雰囲気が残る、水戸営業所一番の花形運転士

西谷 守

俳優:中尾 みち雄

営業所の先生的運転士で今まで多くの運転士を育成してきた。物静かであまり多くを語らないが、的確に指示を出しつつ後輩の成長を見守る。
土浦出身で、工業高校を卒業後に国鉄の操車場、大洗港近くのソビエト向け輸出車ヤードと職を移る。その頃たまたま乗った関東鉄道の路線バスで後の師となる木村がバスを運転する姿を見て、直感的にかっこいいと感じる。その運転技術と姿に憧れ、その場で声をかける。
そこから木村の助けを借りて、当時難関の大型二種免許を取得し、関東鉄道に入社。木村と同じ水戸営業所に配属され自身も水戸に根をおろす。
妻は大洗時代に知り合ったロシア人のナターシャ。娘のリョーヴァと息子のイワンは独立して東京で暮らしている。
年末年始やロシアの長期休暇時期は自身もしっかり休んで「おじいちゃん」をやっているので職場では見かけなくなる。
結婚指輪を右手につけているのはロシア式である。
朱音や岩屋の師匠でもあり、朱音が新入社員で尖りまくっていた頃、英会話で教習を行い朱音から一目置かれるきっかけを作ったという逸話を持つ。
岩屋の持っている点検ハンマーを目利きして、元々載っていた号車を特定したのも西谷であり、岩屋からも強い尊敬を得る。
ロシア語も問題なく話せるが、大学でロシア語を専攻していたちなつとは日本語でしか話したことがない。
物凄い分厚い人生経験の持ち主である。

川久保 卓也

俳優:川連 廣明

関東鉄道水戸営業所3班の班長運転士。
ちなつたちが所属する3班の班長であり、中堅運転士。
若い頃は大型トラックやトレーラーで腕を磨き、結婚を機に25歳ごろ関東鉄道に入社。以来路線バスや高速バスの運転士として活躍する。
父が関東鉄道の鉄道部に籍を置き、常総線の駅で管理職を務める生粋の関鉄一家。
妻と幼稚園児の娘の3人家族で、たまに家族がバスに乗りにくるのが楽しみ。
普段は温厚だが、職人気質で仕事に厳しく、手抜きや横着が大嫌い。
成田とは高校時代からの同級生で親友の関係。機嫌がいいときに話しかけると、トレーラー時代に峠でスタックした観光バスを助けた武勇伝を披露してくれる。

相良 朱音

俳優:咲間 なぎ

ちなつより少し年上の女性運転士
小柄で愛嬌のある雰囲気で二階建てバスの「アストロメガ」を乗り回す姿は純粋にかっこいい。
西谷の教え子であり、西谷の影響を受け冬でもレインコートとゴム手袋をつけバスを手洗いする。
常に切磋琢磨して運転技術を磨いており、職場での信頼は厚い。
高校卒業から社会人初期までは荒れている時期があり、土建屋の事務員や軽貨物の配送を経験した。
配送業時代に年配のドライバーから「車の仕事で生きて行くなら、若いうちに大型やタクシーにチャレンジしてみては」とアドバイスされ、「それなら大型二種だな」と、その場で教習所を申し込む行動力の持ち主。
同じ年配ドライバーから「若いうちに世界を見るといいよ」と万里の長城の写真を見せられ、その足でパスポートを申し込み中国へ訪れて世界の広さを噛み締める。

その後、現地で友人を作り、独学で中国語と英語をマスターして、ネイティヴレベルで話せるが職場では特にその件には触れていない
入社初期、西谷を「静かで人畜無害そうな人」とあまり心開いていなかったが、西谷が外国人に流暢な英語で案内しているのをみて、試すように英語で話しかける。
そこからずっと英語でやりとりしていて、その日1日で西谷に心開くというエピソードがあった。
西谷のことは大変リスペクトしている。

プライベートではバックパッカーとして万里の長城を制覇しようとしている。

飯田 亮介

俳優:北村 勇気

水戸営業所に最近配属された新人運転士で西谷の指導を受ける。
この時期、西谷も定年を目前にして自身の今後について悩んでおり、飯田は迷走してしまう。
根っから真面目な好青年で、車の運転が好きでバス運転士の仕事に興味を持って入社を果たす。
前職は自動車部品の営業職で、いずれは自身でトラックやバスを運転する仕事にチャレンジしてみたいと考えていた矢先、バス協会主催の運転体験会に参加して決意を固め入社を果たす。

海野 勝則

俳優:千葉 尚之

ちなつの父であり営業所の所長
運転士から叩き上げで所長にまで上り詰めた人物で、運転士の楽しさや素晴らしさ、嬉しい瞬間から虚無になるタイミングまで熟知している。
ちなつが高校進学のタイミングで運転士から事務職に転換し、当時の上司たちの後押しもあり本社勤務を経験して所長として水戸に戻ってきた。
職場では若手からベテランに至るまでの厚い信頼を集め
営業所業務を回している。
妻の千春さんが大好きで、千春さんを中心に勝則の人生は出来ていると言っても過言ではない。
基本的に千春さんが良ければ全て良いのが海野家であり
千春さんに良い生活をして欲しくて、千春さんにかっこいいところを見せたくてこれまで頑張ってきたのが勝則である。
娘たちはそんな夫婦の姿を見て育ったので極めて安定している。
実家はガソリンスタンドを経営しており、顔のそっくりな弟とその息子が会社を継いでいる。

海野 千春

俳優:田口 由紀子

主人公の母
極度の個人主義者で、家族であってもあまり深く干渉しない。
勝則が頑張っている原動力は自身であるとよくわかっていて、それを自然に受け取る。
実家は市内の団地で父は工場労働者、母はパートというあまり裕福とは言えない家庭で両親の苦労を見て幼少期を過ごした。
兄は近所で有名な秀才で、現在は国土交通省の本庁で要職につく。妹は高校教師で、大学にも出入りする熱心な教育者。千春自身も出来はよく、幼少期はハリウッド女優か映画監督になりたいと思っていたが、兄の進学と家庭を支えるため高校卒業と同時に社会に出る。
社会人初期は自主映画や地域のテレビCMのエキストラなどに何度か出演した事もあったが、趣味程度に留めていた。その後、社会人として働きながら剣道と書道の段位を取得した努力家。
いずれは映画関係の専門学校くらいは通いたいと考えるが、なかなか具体的な行動に移せないでいる。

海野 千秋

俳優:結衣菜/荒木梨沙

主人公の妹
ちなつとは対照的な性格で、明るく元気、あちらこちらに友達がいて2ヶ月先までスケジュールを詰め込む。
勝則の実家が成功した後に生まれたため、祖父の溺愛を受け何一つ不自由なく育ったため自己肯定感が非常に高く、いつも笑っている。

隣の家の翔太は兄くらいに思っており、小学生の頃はよく翔太の家に上がり込んで、翔太の友達とゲームをしたりして遊んでいた。
翔太の影響でサッカーが好きで、翔太の試合は欠かさずに応援に駆けつけていた。
水戸三高に通学しており、親友の葵と常に一緒に行動して高校生ライフをエンジョイしている。
その後、立教大学観光学部に進学し、就職活動では関東鉄道の総合職にチャレンジする。

近藤 大樹

俳優:吉澤 尚吾

水戸営業所の運行管理者
取手市の出身で、転勤で水戸へやってきた。
観光系の専門学校を卒業し、営業所事務員として関東鉄道に入社。以来バスの現場一筋で活躍する。

「点呼に始まり点呼に終わる」を座右の銘として
日頃から運転士個人個人との、コミュニケーションを大切にしており、営業所で一番話しかけやすい運行管理者で「近藤さんだから言うけどさ」と、多くの人から信頼を得ている。
これは、近藤なりに編み出した、より良い運行管理を実施するための方法であり、職場を良い環境に保とうとする近藤自身のやり方でもある。
勤務変更やお休みの相談は気持ちよく柔軟に対応できるよう近藤が神経を使うところの一つである。

入社以来「バスの事故をなくす人になりたい」との思いで業務を遂行しており。
いずれは本社で、様々な事例を交えてバスの事故をなくす取り組みに関わる大きな仕事がしたいと燃える。事務的に見えて実は一番熱い男でもある

杉山 翔太

俳優:寺井 悠晴

関東鉄道水戸営業所の整備士
ちなつの隣の家に住む幼馴染で同い年。
自動車専門学校を卒業後に関東鉄道へ入社する。
2級整備士として、熊田や武田たちと水戸営業所のバスを整備士というポジションから守り続けている。
真っ直ぐな性格で子供の頃からサッカーを続けており
高校までは地域では有名な選手であった。
現在は地域のサッカーチームでコーチを務める。
ちなつとは中学時代に3ヶ月だけ交際したことがあったが、特に何も起こらず自然消滅している。
ちなつはほとんど覚えていないが、翔太は好意とまでいかないが、腐れ縁程度の温度感でちなつが職場に馴染めるよう、何か手伝えることや力になれる事がないかと少し気になっている様子。
根っからの好青年で本当にいいヤツである。

熊田 優

俳優:中道 耕助

関東鉄道水戸営業所の整備士
翔太の先輩で、一級整備士として整備部門をまとめる
かなり大胆な性格で、パチンコ・酒・女・車が大好き
しかしタバコは大嫌いという性格
翔太にとっては、悪友のような休日も遊ぶ距離感の先輩である。
裏技的なことや、小遣い稼ぎ、ちょっとした細工物が大好きで、株やFX、アフィリエイトなどに手を出して大きなことを言うが、今のところ大した成果は出ていないようである。
大柄で力持ち、しかし繊細な作業も器用にこなすので職場では大変頼りにされている。

木村 忠雄

俳優:佐野 眞一

水戸営業所OBのレジェンド
終戦直後に生まれ、ボンネットバスの時代や高度経済成長、常磐自動車道開通、筑波万博などを全て体験してきた大先輩。
西谷の指導員で、かつては水戸一と称された腕前の運転士であった。
土浦で農業を営む100歳を超える兄と、市議会議員の妹を持つ。
木村は現在、水戸市内の自宅で庭いじりをしながらのんびりとした生活を送っている。
免許はすでに返納しているので、路線バスにたまに乗って後輩たちの活躍を喜んでいる。
若手が増え木村を知る者は減ったが、古い運転士に声をかけられると嬉しそうに答える。
西谷はずっと木村の背中を追ってきたが、木村の時代は55歳定年であったため、乗務歴は西谷の方がずっと長くなってしまったが、西谷は今でも木村の教えを忠実に遂行している。

宮本 葵

俳優:遠藤 結月

千秋の親友でいつも一緒にいる高校生
大工町近くの高級マンションに住んでおり、大学生の兄と大規模病院の薬剤師として勤める両親を持つ。
かなり身綺麗で整理整頓の達人でもある。
千秋とは高校からの仲ではあるが、お互いにすぐに打ち解けて常にペアで歩いている。
要領もよく頭も良い、素行も良いので学校でも信頼されている。
地元のお嬢様コンビである。

高橋 剛

俳優:平井 寅

ジェイアールバス関東の高速バス乗務員
佐藤とはメガライナー時代からの顔馴染みで、待機場所で会えば自然と会話に花が咲く、話好きのベテラン乗務員。
東京駅から東名高速の「ドリーム号」に乗務する行路もあり、多くの高速バスと乗務員を見てきた。話好きで、佐藤と同じく顔が広く、勝則とも面識がある。
佐藤から勝則の娘が運転士として関東鉄道に入社した話を聞き、それ以来、いつ高速バスに来るのか気になって仕方がない。
面倒見がよく、気に入った若手にはお守り代わりにバスのネクタイピンを一つくれる。
自宅には、長年集めたバスのネクタイピンが 500 セットもあるという筋金入りのコレクター。しかし関鉄の現行高速バスのストックはなく、かといって希少な旧型をあげても、ちなつがその車両を知らなければ意味がないと悩んでいる。それでも、佐藤の姪っ子同然と聞いているだけに、ここはひとつ、とっておきのコレクションを渡すのもありだと密かに考えている。
岩屋も佐藤から紹介されており、珍しいネクタイピンを物々交換したことがある。その時、岩屋もなかなか珍しいものを出してきたため、高橋は岩屋のことを完全に趣味仲間だと認識している。
岩屋としては、ネットや雑誌でしか見たことがない車両に実際に乗務していた経験談を聞けるため、高橋を見かけると鼻息荒く寄ってきて質問攻めにする。高橋はそれにも嫌な顔ひとつせず、昔の車両や道路の変化、最近気になっている道路情報などを丁寧に教えてくれる。
高橋は、話しやすい性格から各地の「バスファンが高じて乗務員になった若者」たちにも慕われており、他社の事情や乗務員の情報にもかなり詳しい。

昭和・平成・令和の日本を、つばめマークの高速バスで走り抜けた大ベテラン。

門倉 誠

俳優:鈴木 綺良々

本社総務部の社員

土浦生まれ土浦育ち。
ちなつより少し年上の総合職で、主に本社で運転士の研修を担当している。
土浦愛がとても強く、東京の大学を卒業後は迷わず関東鉄道に入社。土浦営業所で行われる運転士の研修には自身も制服を着てやってくる。
入社後は土浦営業所を熱望し、運行管理者としてしばらく在籍したので、土浦は自身のホームと思っている。

また、映画の本編以外にも【公式アンバサダー】として
活躍しており、今後企画されるイベントやスピンオフ編などへも登場予定である。

リアルでも地元の方、監督がご本人と一緒に作った
「茨城愛」溢れるキャラクターです。